- 2022/02/16 掲載
仮想通貨の金融安定リスク急拡大も、事前に規制準備を=FSB
ビットコインなどの仮想通貨は金融システムのごく一部にとどまっているが、データが不十分なため全体像を把握することが困難で、多くの投資家は自分が何を売買しているか十分に理解していないと指摘した。
また大手銀行やヘッジファンドなどの伝統的な金融機関が仮想通貨の取引に関わり、仮想通貨を参照するデリバティブを用いた複雑な投資戦略も行われているとした。
このため金融安定に対するリスクが急速に高まる可能性があり、どのような政策対応を取るか、適切な時期にあらかじめ検討しておく必要があると訴えた。FSBはこれまで仮想通貨について、ほとんど脅威でないとみていたが立場を転換した。
「このまま仮想通貨の規模が拡大し、こうした金融機関との関係が強まっていけば、世界の金融の安定に影響を及ぼす可能性がある」との見解を示した。
FSBの報告書は、銀行や取引所などを介さずに仮想通貨による融資や借り入れ、貯蓄を可能にする分散型金融(DeFi、ディーファイ)にも言及。
「十分な規制と市場の監視がなければ、DeFiと関連プラットフォームは金融安定にリスクをもたらす恐れがある」とした。
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