- 2022/02/19 掲載
米3月利上げは適切、堅調な経済情勢や高インフレ踏まえ=NY連銀総裁
[18日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は18日、連邦準備理事会(FRB)が高インフレや力強い雇用の伸びを踏まえ、3月に利上げを開始するのは適切という見解を示した。
ウィリアムズ総裁は「経済情勢は堅調で、インフレが長期目標の2%を大きく上回る中、着実にフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを一段と正常な水準に引き上げるプロセスを開始する時期に至っている」とし、「とりわけ3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFF金利の誘導目標レンジ引き上げは適切になると想定する」と語った。
利上げ開始後、FRBが取り得る次のステップは保有する国債や住宅ローン担保証券の縮小とし、そのプロセスは今年後半にも始まる見通しとした。
今年の米成長率は3%を小幅下回り、失業率は年末までに3.5%近辺に低下すると予想した。さらに、サプライチェーンを巡る問題の解消に伴い、個人消費支出(PCE)物価指数は3%程度に低下し、来年はさらに低下する見通しで、FRBがリセッション(景気後退)を引き起こすことなくインフレを抑制するという目標の達成に寄与するとした。
また、FRBは需給のバランスを元の状態に戻しつつ、経済を好調に保つというソフトランディングを管理することができると期待していると語った。
このほか、FRBが大きな動きで利上げサイクルを開始しなくてはならない理由は見当たらないと指摘。必要に応じて利上げペースを調整していくのがむしろ望ましいと語った。
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