イタリアＧＤＰ、昨年は6.6％増　財政赤字・債務は予想以上に改善

［１日　ロイター］ - イタリア国家統計局（ＩＳＴＡＴ）は１日、２０２１年国内総生産（ＧＤＰ）が６．６％増加したと発表した。２０年は過去最大の９．０％のマイナス成長だった。

昨年の伸び率は、フランコ経済財務相の最新予想の６．５％と、昨年９月に示された最新公式目標の６．０％をともに上回った。政府は昨年、予想を繰り返し上方修正した。

今年の政府予想は４．７％だが、エネルギー価格上昇やロシアのウクライナ侵攻に絡む地政学的な混乱で見通しに陰りが出ている。また、年初の新型コロナウイルス感染再拡大も第１・四半期の成長の重しとなるとみられている。

最近の閣僚発言では、伸び率４％超と予想されている。

昨年の財政赤字は対ＧＤＰ比７．２％で、公式目標の９．４％や２０年の９．６％を大きく下回った。ドラギ首相は今年５．６％を目指している。

イタリアの対ＧＤＰ比公的債務はユーロ圏でギリシャに次いで高水準だが、昨年は１５０．４％に低下し、政府目標（１５３．５％）以上に改善。２０年は１５５．３％だった。今年の目標は１４９．４％とされている。