• 2022/03/03 掲載

英中銀、対ロ制裁で保険会社への影響を調査 サイバー攻撃警鐘も

ロイター

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[ロンドン 2日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は2日、ロシアに対する金融制裁による英国の保険会社へのエクスポージャーを調査していると発表した。また、サイバー攻撃に対する適切な防御策を講じる必要性を改めて注意喚起した。

英国や欧州連合(EU)、米国、その他の国々は、ロシアのウクライナ侵攻を受けてロシアの銀行とロシア中央銀行に対する様々な制裁措置の実施で合意している。

地政学的な緊迫化に伴い、西側諸国の金融機関に対するサイバー攻撃への懸念が高まっている。

英中央銀行の保険担当エグゼクティブディレクター、シャーロット・ガーケン氏は、法律事務所ノートン・ローズ・フルブライトが開いたイベントで「われわれは直接と間接の両面で企業にどのようなエクスポージャーがあるのかを確認しており、財務省と非常に緊密に連携して取り組んでいる」と説明した。

英保険会社アビバのアマンダ・ブランク最高経営責任者(CEO)は2日、ファンド部門はロシア向けのエクスポージャーが非常に小さく、売却を検討していると表明した。

英中銀によると、英国の銀行のロシアへのエクスポージャーは比較的低い。ガーケン氏は個別企業についてのコメントを控えた。

ガーケン氏は、保険業界が今後1年で取り組むべき優先事項を示し、サイバー攻撃に対する弾力性、気候変動の影響の定量化の必要性、取締役会や経営陣の多様性を高めることを挙げた。

ガーケン氏は「保険会社は、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)攻撃のように起こり得る深刻なシナリオに対応し、回復するための運営力を明示できるようになることを期待している」とも言及。サイバーリスクはあらゆる企業を悩ませ続ける中、サイバー保険への加入がサイバーリスク管理の強固な枠組みに取って代わるものではないとの見解を示した。

ガーケン氏は、一部の保険会社は気候変動によるリスクへの適応が進んでいるなど進捗度合いは企業によって異なるとした上で「2022年から気候変動リスクを積極的に監督する方向にシフトする」と表明した。

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