- 2022/03/03 掲載
ロシア危機、金利上昇によるリスク増幅=英中銀副総裁
オックスフォード大学での講演で「地政学リスクが強く意識されることや成長とインフレに影響を及ぼす可能性は、既に見られているリスク資産からのシフトを巡るリスクの高まりにつながる」と指摘。
「そして、これは市場の流動性が比較的低い局面で起きている」と語った。
また、侵攻による長期的な金融・経済への影響は不明だが、これまでに実施された対ロシア制裁はロシア経済に深刻な打撃を与えるとしても、金融システムの安定性を脅かすものではないとの認識を示した。
英中銀は昨年12月以降、政策金利を2回引き上げている。
カンリフ氏は、将来の利上げを巡る観測が急に高まれば「リスク資産からの急激なシフト」につながりかねない一方、経済見通しへの期待が後退すれば、そうした動きが増幅される可能性があると指摘。
金融の安定性を確保するということは、金融システムが深刻で予期せぬショックへの耐性を持つようにすることだとの見解を示した。
また「英中銀はインフレを抑制するために必要なあらゆる措置を講じる」と述べた。
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