黒田日銀総裁の任期は来年4月8日、後任はその時点で最もふさわしい人＝岸田首相

［東京　４日　ロイター］ - 岸田文雄首相は４日午前の参院本会議で、日銀の黒田東彦総裁の後任として、政府日銀が共同でデフレ脱却を目指すとした共同声明などに理解があり、黒田氏が任期を迎える来年４月の時点で相応しい人が望ましいとの見解を示した。

岸田首相は、鈴木俊一財務相と山際大志郎経済再生相と黒田総裁が、安倍晋三政権のスタート時に策定された政府・日銀による共同声明を再確認していると指摘。「デフレ脱却に向け政府、日銀連携して取り組むこととしており、日銀には引き続き経済、物価、金融情勢を踏まえ

２％目標に向けて努力することを期待する」と強調した。

その上で「次の総裁も、こうした考えに理解のある人が望ましい」との考えを示した。同時に「黒田氏の任期は来年４月８日までとなっており、後任人事については、その時点で日銀総裁に最もふさわしい人と判断する方を任命する」と述べた。