- 2022/03/09 掲載
政府系ファンド、ロシア投資縮小の公算 中東・中国に注目=報告書
IE大学のCenter for the Governance of ChangeとスペインのICEX─インベストが共同で作成したソブリン・ウェルス・ファンド(SWF)報告書によると、2020年10月─21年12月の間にロシアは6番目に多くのSWF案件を引き付けた。
ウクライナ侵攻を受けて欧米諸国や同盟国が厳しい制裁を科す中、投資家や企業はロシアからの撤退を表明している。
SWF報告書をまとめたハビエル・カパペ氏は「欧米資金は(ロシアから)引き揚げている。興味深いのは、中東や中国も同様の決定をするのか、それとも現状を維持するのか、あるいは競争が少なくなるため資金を増やすのかという点だ」と述べ、「おそらく、特に中東のファンドの典型的な慎重さを踏まえると、状況が少し明確になるまで新たな案件はないだろう」と述べた。
報告書によると、20年10月─21年12月の間にSWFのロシアへの投資案件は14件で、規模は26億ドル相当だった。
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