- 2022/03/09 掲載
米ジャンク債スプレッドが15カ月ぶり高水準、ウクライナ危機で
ジャンク債市場の指標として広く利用されるICE・BofA米ハイイールド債指数の利回りスプレッドは7日の取引で、2020年12月以来初めて400ベーシスポイント(bp)を上回った。
同指数のオプション調整後スプレッド(OAS)は7日終盤に401bpと、前週末4日の390bpから拡大した。
主要なジャンク債ETF(上場投資信託)も一段安となっている。
ブラックロックのiシェアーズiBoxxハイイールド社債ETFは7日に0.9%下落し、20年6月以来の安値を付けた。
iシェアーズiBoxxドル建て投資適格級社債も8日に20年4月以来の安値を付けた。
米社債は今年、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制のため過度に積極的に金融政策を引き締め、成長を妨げるのではないかとの懸念から下落傾向にあった。
ロシアとウクライナの紛争で目先の大幅利上げのリスクは後退した可能性があるが、コモディティー価格の上昇でインフレ懸念が強まっているほか、FRBが今月から利上げに乗り出すという見通しに変化はない。
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