• 2022/03/10 掲載

国内企業物価2月は前年比+9.3%、過去最大 資源高で

ロイター

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[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した2月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比プラス9.3%となった。ウクライナ情勢の緊迫化などで資源価格に上昇圧力がかかった。上昇率は前月(8.9%)から拡大し、比較可能な1981年以降で過去最大の上げ幅となった。

国内企業物価指数の上昇は12カ月連続。指数の110.7は、1985年5月(110.8)以来の高水準。

石油・石炭製品が前年比34.2%上昇し、最も押し上げ方向に寄与した。電力・都市ガス・水道は同27.5%、化学製品が同12.3%、鉄鋼が同24.5%、非鉄金属が同24.9%それぞれ上昇した。

全744品目中、前年比で上昇したのが500品目、下落したのが172品目。前年比で上昇した品目の割合が67%程度となるなど、価格上昇のすそ野に広がりがみられる。

日銀の担当者は、足元の原油価格の一段の上昇や、小麦など農作物の国際価格の値上がりは今後数カ月程度の時間差を伴って国内企業物価に波及する見込みだと説明した。

大和証券の末広徹シニアエコノミストは、当面コストプッシュ型のインフレが続く見通しの一方、賃金上昇の機運はほとんどないため、「消費マインドは冷え込む可能性が高い」と指摘。財政支援がなければ、需要の弱さが際立っていくと述べた。

同時に発表された輸入物価指数(円ベース)は前年比プラス34.0%の122.2となった。2008年8月(129.5)以来の高い水準。12カ月連続して上昇した。

前月比はプラス0.8%で、2カ月連続で上昇した。

(杉山健太郎)

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