中国の証券会社、香港ＳＰＡＣのプロモーター業務禁止＝関係筋

［シドニー／香港　１０日　ロイター］ - 中国証券監督管理委員会は、規制対象の証券会社に対し、香港上場の特別買収目的会社（ＳＰＡＣ）のプロモーター業務を禁止した。証券会社は収益性の高いビジネスに関与できなくなる。複数の関係筋が明らかにした。

今年に入り、本土の証券会社に通知した。背景にはＳＰＡＣ関連のリスクに対する懸念があるという。

プロモーター業務は禁止するが、アドバイザー業務は認める。

中国銀行保険監督管理委員会が規制する本土の商業銀行系列会社は、プロモーター業務が認められており、有利な立場にあるという。

関係筋によると、証券会社はプロモーター業務を認めるよう陳情活動を行っている。

香港市場でプロモーターは、他市場のスポンサーと同じ役割を果たす。ＳＰＡＣを設立し、ＳＰＡＣが発行するプロモーター株式を取得する。

プロモーター株式は、ＳＰＡＣが新規株式公開（ＩＰＯ）で発行する株式とは種類が異なり、プロモーターは一般投資家よりはるかに割安な価格でプロモーター株式を取得でき、将来の利益を確保できる。