- 2022/03/17 掲載
午前の日経平均は続騰、FOMC通過で安心感 2万6000円回復
16日の米国株式市場はFOMCを挟んで不安定な値動きとなったが、続伸して取引を終了。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを決定し、インフレ抑制に向け追加利上げが必要というシグナルを発したことで一時は神経質な展開となったが、その後落ち着き、S&P総合500種は2%超、ナスダック総合は4%近く上昇した。
これを受けて、朝方から日本株が上値追いを鮮明にし、幅広く買い戻す動きが先行している。FOMC自体はタカ派寄りと見られながらも、ウクラライナを巡る停戦交渉の進展への思惑や原油安、中国での政策期待なども好感。日経平均は一時900円を超す上昇となった。
市場では「米国での利上げは想定通りだったが、金融政策の方向性が明確に示されたことで、これに対する不透明感が払しょくされ、市場ムードは好転した」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。
TOPIXは1.98%高で午前の取引を終了し、東証1部の売買代金は1兆8201億0800万円。東証33業種では、外為市場での円安が好感される格好で精密機械、電気機器、機械などが上昇。半面、空運業、陸運業が下落している。
個別では、トヨタ自動車など主力株が総じて堅調となり、東京エレクトロン、ソフトバンクグループが大幅高。半面、JR東日本など電鉄株にさえない銘柄が目立つ。
東証1部の騰落数は、値上がりが1560銘柄、値下がりが522銘柄、変わらずが96銘柄だった。
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