- 2022/04/06 掲載
カナダ貿易収支、2月は輸出が過去最高 エネルギー製品後押し
輸出は前月比2.8%増の587億5000万カナダドルと過去最高になり、エネルギー製品の伸びがけん引した。一方、輸入は前月比3.9%増の560億8000万カナダドルとなった。
輸出、輸入はそれぞれアナリスト予想を上回った。
エネルギー輸出は前月比7.8%増と過去最高になり、伸び全体の3分の2超を占めた。非エネルギー製品の輸出は1.2%増。数量ベースで輸出は0.6%伸びた。
カナダ統計局は「価格は引き続き輸出の月次の伸びに重要な役割を果たした」とし、「原油の輸出は主に価格上昇が要因で、2月の伸びに最も大きく貢献した」と指摘した。
2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以来、原油価格が急騰している。カナダは世界第4位の原油生産国。
ウクライナ危機は輸入金額も押し上げており、カナダの肥料と農薬、その他の化学品の輸入は過去最高を記録した。カナダ統計局は中国での生産量の低下と、ロシアからの肥料輸出の割り当てが要因と指摘している。
「こうした要因が、これらの製品の入手可能性と価格の不確実性をもたらし、結果としてカナダの肥料輸入の変則的な動きとなった」との見方を示した。
PR
PR
PR