- 2022/04/06 掲載
FRB、年後半には「中立的な」政策に回帰=ブレイナード理事
ミネアポリス連銀での会議で「インフレが高すぎること、そしてインフレを抑えることが最も重要であることは、われわれ全員が絶対的に同意できることだ」と指摘。FRBは「系統的に」利上げを行い、早ければ来月にも約9兆ドルのバランスシートの縮小に着手し、前回の縮小時よりも「かなり」早いペースで縮小を進めると述べた。
また、バランスシートの縮小は一連の利上げと合わせ「市場に織り込まれ、またFRBの経済見通しに反映された利上げ予想以上に金融政策の引き締めに貢献するだろう」と語った。
インフレに関してはロシアのウクライナ侵攻を背景に上方リスクがあるとしたほか、中国での新型コロナウイルス感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)によって、物価上昇圧力を維持しているサプライチェーン(供給網)のボトルネックが悪化する可能性があるとした。
一方、地政学的な事象が成長にリスクをもたらす可能性があるものの、米経済はかなり勢いがあり、労働市場も堅調だとした。
ブレイナード理事は「今後、全ての会合で見通しとリスクバランスについて得られるデータを考慮し、政策金利の適切な引き締めペースを調整する機会がある」と指摘。インフレやインフレ期待を示す数値によって正当化されれば、「より強い行動を取る用意がある」としたほか、イールドカーブ(利回り曲線)に経済の下方リスクの兆候がないか注視するとした。
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