- 2022/04/07 掲載
8割超が物価「上がった」=相次ぐ値上げ実感―生活意識調査・日銀
日銀が7日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前と比べ現在の物価が「上がった」と回答した人の割合は81.2%に上り、2015年9月調査以来、6年半ぶりの高水準となった。昨年12月の前回調査では77.4%。ガソリンや食料品の値上げが相次ぐ中、ほとんどの人が物価上昇を実感している実態が浮き彫りになった。
現在の暮らし向きについては、1年前と比べ「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合が41.7%で、前回調査から1.7ポイント増加した。理由を複数回答で聞いたところ、「物価が上がったから」が68.0%で最多。支出額を増やしたもの(三つまでの複数回答)では、32.2%の「食料品」が最も多かった。
また、1年後の物価が「上がる」とした回答も84.3%(前回78.8%)に上昇し、08年6月調査以来の高い水準となった。
日銀は物価上昇を感じる人が増えた理由について、「ガソリン価格や食料品、日用品価格が少しずつ上がってきている影響が表れている」と分析。その上で、企業間取引で進む物価上昇が商品の販売価格に転嫁され始めているとの認識を示した。
調査は満20歳以上の個人を対象に、3カ月ごとに実施。今回の調査期間は2月4日~3月2日で、2177人から回答を得た。日銀によると、ウクライナ情勢の影響は大きく反映されていないという。
【時事通信社】
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