危機のスリランカ、国際金融機関の支援必要＝辞任表明の財務相

［コロンボ　７日　ロイター］ - 辞任を表明したスリランカのサブリ財務相は７日、今年７月に満期を迎える１０億ドルの国債について、債務再編を検討しなければならないとし、国際金融機関に支援を求める必要があるとの考えを示した。

スリランカ経済は危機に直面している。外貨準備は急減し、政府が巨額の債務返済に追われる中、通貨ルピーは大幅に下落。アナリストは、政府の選択肢は少なくなっていると指摘する。

ＪＰモルガンによると、今年の対外債務の返済額は７０億ドル。これに対し、経常収支は３０億ドルの赤字と予想されている。

サブリ氏は「７月に満期を迎える１０億ドルの国債の支払いをどのように行うか、検討しなければならない」と述べ、国際通貨基金（ＩＭＦ）に支援を求める必要があると述べた。

中銀は８日に金融政策会合を開く。足元ではインフレが加速しており、３月のインフレ率は１８．７％に達した。中銀はインフレ抑制のために３月に金利を１００ベーシスポイント（ｂｐ）引き上げたが、さらに３００─４００ｂｐ引き上げると予想されている。