- 2022/04/08 掲載
午後3時のドルは123円後半、実需の売りに一時押されるも底堅さは維持
ドルは朝方に一時124.23円まで上昇。その後は利益確定売りや断続的な国内輸出企業によるドル売りなどに押され、123.66円まで下落した。
ブルームバーグは8日、「元日本銀行理事の早川英男氏が日銀は早ければ今夏にも長期金利の変動容認幅の再拡大などイールドカーブコントロール政策の弾力化に動くとの見解を示した」と報じた。これが材料視され、やや円高に振れる場面もあった。
足元のドル円は124円台は定着していないものの、底堅さは維持している。FXcoinの取締役、上田眞理人氏は、この2日間のドル円の下値は123.46円となり、値固めしたとした上で、「再び125円を目指す展開となりやすい」とみる。
足元では国際エネルギー機関(IEA)加盟国による石油備蓄の放出の合意などを背景に原油先物価格は下落しているものの、市場では一時的なものとの見方が強い。
クレディ・アグリコル銀行の外国為替部長、斎藤裕司氏は「日米の金融政策や国際収支の観点からも、中期的にはドル買い/円売り方向の可能性が高い」との見方を示した。
ユーロ/ドルは1.10866/70ドル、ユーロ/円は134.69/73円と軟調。市場では「持ち高調整でユーロの買い戻しが入ったとしても、トレンドとしてはユーロが買われるという印象ではない」(アナリスト)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 123.94/96 1.0866/70 134.69/73
午前9時現在 124.08/10 1.0862/65 134.80/84
NY午後5時 123.92/95 1.0878/80 134.86/90
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