- 2022/04/14 掲載
良品計画、衣服不振で下方修正 景気減速にらみ低価格品拡充へ
[東京 14日 ロイター] -
良品計画は14日、2022年8月期の連結営業利益予想を380億円へ下方修正すると発表した。衣服の不振が背景。下期は物価高による景気減速に備えて、低価格帯の商品を拡充する。
営業利益の従来予想は450億円、IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想は437億円だった。
<インフレによる景気減速にらむ品揃え>
通期の売上高見通しは、従来計画から100億円減の4700億円。上期の既存店売上高が8%減と苦戦した衣料は、男女兼用などファッション性を重視したものに品揃えが片寄ったことが要因と分析し、日常的に着るような基本的な商品を拡充する。
同時に「これからインフレが進んで景気が悪くなるので、価格は大事になる。訳あって安いという商品を作らないといけない」(堂前宣夫社長)として、残糸を用いるなどして価格を抑えた商品を増やす。
低価格商品を増やす一方、全体的な値下げにはしない。上期は売り上げ不振による値下げ販売が利益率の悪化につながったが、下期は商品構成を見直すことで「基本的に(平均)価格は変わらないようにする」(堂前社長)。
<原材料高や円安で来期は値下げ困難>
綿花などの原料高や円安は、すでに予約等が済んでいる今期中に大きな影響が出ることはないという。だが堂前社長は「来期は影響が結構出る。そのため、これまでのような値下げはできない。一方で値段はできるだけ上げたくないので、そこは準備している」とした。
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