- 2022/05/04 掲載
米求人件数、3月は1150万件と過去最高 2カ月連続で増加
[ワシントン 3日 ロイター] - 米労働省が3日に発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が20万5000件増の1150万件と、2000年の調査開始以来最高となった。持続的な労働力不足を受けた。雇用主が賃上げを続け、高インフレが維持される可能性がある。
増加は2カ月連続。ロイターがまとめた市場予想は1100万件だった。
ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンのコーポレート・エコノミスト、ロバート・フリック氏は今回のJOLTSは転職者を中心に賃金の力強い上昇が続くことを意味するほか、6日の米雇用統計で再び堅調な内容が示されることが予想されると指摘。「米連邦準備理事会(FRB)が労働市場を落ち着かせる取り組みを実施してもおそらく数カ月は成果が出ないことを考慮すると、このような状況はしばらく続くだろう」と述べた。
求人件数の内訳は、小売で15万5000件、耐久財製造で5000件それぞれ増加した一方、運輸・倉庫・公益では6万9000件減少。州・地方政府の教育関係では4万3000件、連邦政府では2万件それぞれ減少した。
地域別では南部は増加したが、北東部、中西部、西部で減少した。
求人率は7.1%と2月の7.0%から上昇した。
労働市場の信頼感をみる上で参考になる自発的な離職件数は15万2000件増の450万件と過去最高。専門・ビジネスサービスが8万8000件増、建設が6万9000件増となった。地域別では南部と西部で増加した。
離職率は3.0%。2月は2.9%だった。
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