- 2022/05/19 掲載
スイス中銀は他の中銀の「人質でない」、独自に政策運営=総裁
バーデンでのイベントで「われわれは人質ではない。物価安定に焦点を当てた独立した金融政策を持っている」と語った。
国際的な影響を考慮するが、最終的な目標は自国にとって最適な金融状況をもたらすことだとした。
米連邦準備理事会(FRB)やイングランド銀行(英中央銀行)はインフレ抑制に向け、利上げを開始しており、欧州中央銀行(ECB)も追随する見込みだ。
しかし、スイス中銀はこれまでのところ超緩和政策を維持している。利上げすればフランに上昇圧力がかかる見込みで、中銀はこれを避けたい意向だ。
スイスのインフレ率は4月に2.5%と14年ぶりの高水準を記録し、中銀目標の0─2%を上回ったが、総裁は目標範囲内に戻るとの見通しを示した。
中銀はインフレ動向を注視しており、定着した場合は行動する用意があるとした上で、賃金と物価上昇のスパイラルリスクの兆候はないとした。
「必要であれば為替市場に介入する用意がある」と述べ、中銀の緩和的なアプローチを堅持した。
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