- 2022/06/06 掲載
米、欧州石油大手2社にベネズエラ原油の対欧出荷許可=関係筋
関係者の1人によると、両社が受け取るとみられる原油の量は多くなく、国際価格への影響は限定的だとみられる。
関係者によると、米国務省が2社に出荷再開の許可を与えた。バイデン政権はベネズエラ産原油が欧州によるロシア産への依存を低下させる取り組みを後押しし、中国向けベネズエラ産原油の一部が欧州向けに振り替えられることを望んでいる。
ベネズエラのマドゥロ大統領に、米国が支持する野党側との対話再開を促す狙いもあるという。
エニとレプソルは国営ベネズエラ石油(PDVSA)と合弁事業を展開しており、未払い債務や遅延している配当に原油の現物払いを受けることが可能になる。
関係者の1人によると、両社は受け取った原油を欧州以外で販売することが禁じられている。
米国は米シェブロンやインド石油天然ガス公社(ONGC)、仏モレル・アンド&プロムには債権の返済にベネズエラ産原油を受け取ることを認めていない。5社は全て、トランプ前政権のベネズエラに「最大限の圧力」をかける政策の下で2020年半ばに原油受け取りを停止した。
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