- 2022/06/17 掲載
米金融の信用リスク指標に悪化の兆候、FRB利上げで景気懸念
情報会社リフィニティブのデータによると、ドルの3カ月物の金利先渡し契約(FRA)と翌日物金利スワップ(OIS)のスプレッドは16日に29.50ベーシスポイント(bp)となり、5月23日以来の水準に拡大した。週初はマイナス11.66bpを付けていた。
スプレッドの拡大は、銀行間短期資金市場で信用リスクが高まっていることの表れと解釈される。
JPモルガン・アセットマネジメントのグローバル市場ストラテジスト、ジョーダン・ジャクソン氏はFRA─OISスプレッドの最近の拡大は懸念材料だと指摘。「FRBがタカ派姿勢を強めるのに伴いリセッション(景気後退)懸念が強まっており、結果として潜在的な信用リスクが高まっている」と述べた。
「量的引き締めが正式に始まっており、過去数カ月に準備預金を減らす動きが持続的にあった」し、FRA─OISスプレッドが今後さらに拡大すると予想した。
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