• 2022/06/23 掲載

三菱自、円安追い風に業績は「比較的順調」 資材高など注視必要

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


[東京 23日 ロイター] - 三菱自動車工業の加藤隆雄・社長兼最高経営責任者(CEO)は、23日に都内で開いた株主総会で、直近の業績は円安が追い風となって「比較的順調」と述べた。ただ、今年はウクライナ情勢を受けた資材高や中国経済の先行き不透明感、半導体不足など懸念材料もある「追い風と逆風が入り乱れている年」で、引き続き状況を注視していく必要があるとした。

同社は今期の想定為替レートを1ドル=122円と設定している。加藤社長は、ロシアのウクライナ侵攻を受けた物流の混乱や資材高などによる影響に言及しつつ「円安の追い風とウクライナ情勢の逆風では、追い風の方が強い」と述べた。

一方で、今後はウクライナ情勢に加え、中国でのロックダウン(都市封鎖)による景気減速や世界的な半導体不足の影響も業績に表れるため、加藤社長は「先を見通すのが非常に困難。マイナス面も十分に考慮する必要がある」と述べた。

キャッシュ・フローについては、池谷光司・代表執行役副社長によるとこれまでは構造改革費用や計上時期のずれが生じ不安定だったが、今期は特殊要因が減り改善する見通しという。

同社の株価は、外為市場での急速な円安進行が好感され連日の年初来高値(486円=6月22日)を更新しており、足元は2019年12月以来の高水準で推移している。ただ、2020年3月期から年間無配が続き今期予想も未定としているため、会場では株主の厳しい意見が目立った。

加藤社長は、株主への配当は常に最重要の責務とした上で「早期の復配を常に念頭において取り組む」と述べ、海外子会社の内部留保残高などを活用する方針を示した。

企業連合を組むルノーが新たに設立する電気自動車(EV)事業の会社に参画する可能性については「細かいことも含めて確認中」(加藤社長)という。三菱自にとって「価値を持つものかどうかが一番重要」としている。

ルノーはEV事業を分離し新たな会社を立ち上げる方針を示している。加藤社長は5月の時点で、ルノーの計画への参画について「将来的にどのような価値があるか考えながら判断したい」と述べていた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます