為替市場で急速な円安進行がみられ、憂慮している＝鈴木財務相

［東京　１２日　ロイター］ - 鈴木俊一財務相は１２日、約２４年ぶりの円安水準となる為替市場の動きについて「為替はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要」と述べた。そのうえで「最近の為替市場では急速な円安の進行がみられ、憂慮している」と語った。同日午前の閣議後会見で述べた。

鈴木財務相は「日銀と緊密に連携しつつ、為替相場の影響や経済物価などへの影響をいっそう緊張感を持って注視していく」との考えも示し、「各国の通貨当局と緊密な意思疎通を図りつつ、必要な場合には適切な対応を取りたいと考えている」と語った。

きょう午後予定されるイエレン米財務長官との日米財務相会談に関しては「終わったら内容をあらためて報告する。現時点で詳細は控えたい」と明言を避けた。