がん経験者がビール開発＝ほろ苦く爽やか、８月発売―サッポロ

サッポロビールは１５日、がん経験者とともに開発した缶ビール「Ｔｈａｎｋｓ＆Ｃｈｅｅｒｓ！（サンクス・アンド・チアーズ）」を８月１６日にオンラインで発売すると発表した。「生きている喜び」がテーマで、ほろ苦く爽やかな後味が特長だという。

缶のパッケージは、「マジックアワー」と呼ばれる日没後や日の出前の幻想的な空をデザイン。大病と向き合う恐怖心や、がんを患ったからこそ気付く何気ない日常のありがたみなど、複雑に入り交じった感情を表現した。価格は３５０ミリリットル缶１２本セットが送料込みで４６２０円。数量限定で７月１５日から予約を受け付ける。

がんの経験をビール造りにつなげようと約２５０人が商品開発に参加。このうちの１人、サッポロビール社員の村本高史さんは発表会で、「がん経験者だけでなく、新型コロナウイルスをはじめ不安を抱える方たちが上を向くきっかけになってほしい」と話した。

【時事通信社】