- 2022/07/19 掲載
H&M、ロシア事業から撤退 約2億ドルの費用計上へ
同社は、ウクライナ侵攻を開始したロシアに対する欧米の制裁発動を受け、3月上旬にロシア事業を停止していた。ロシアは同社にとって6番目に大きな市場で、店舗数を増やしているところだった。
ヘレナ・ヘルマーソン最高経営責任者(CEO)は「慎重な検討の結果、現状でロシア事業の継続は不可能と判断した」と表明した。
撤退に伴う費用は約20億スウェーデンクローナ(1億9130万ドル)で、そのうち約10億クローナがキャッシュフローに影響する見込み。全額を一時費用として第3四半期決算に計上する。
同社の広報担当者は、ロシアに残っている在庫品を販売するために8月に一時的に店舗の営業を行うと述べた。撤退は170の実店舗とオンライン販売網が対象。同社は店舗を借り、直接運営している。
競合するスペインのインディテックスや独スポーツ用品のアディダスはロシアでの販売を停止しており、米アパレルのTJX、ポーランドの同業LPPはロシア事業の売却を決めている。
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