- 2022/07/22 掲載
英小売売上高、6月は前月比-0.1% インフレで消費低迷
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した6月の小売売上高は前月比0.1%減と、市場予想より小幅な減少にとどまった。ただインフレの進行が家計の重しとなっており、基調は依然として弱い。
価格が高騰している自動車燃料の販売が減少した。ロイターがまとめた市場予想は0.3%減だった。
ONSの統計専門家は「6月の小売売上高は物価上昇分を考慮に入れたベースで小幅に減少した。新型コロナウイルス流行前の水準を依然として上回っているが、全体的な基調は減少傾向だ」と述べた。
4─6月の小売売上高は1.2%減。
5月の小売売上高は速報値の前月比0.5%減から0.8%減に下方修正された。
6月の小売売上高は自動車燃料を除くベースでは前月比0.4%増。市場予想は0.4%減だった。
自動車燃料の販売は4.3%減。トラック運転手の不足でガソリンと軽油のパニック買いが起きた昨年10月以降で最大の減少となった。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・デールズ氏は祝日が一日多かったことが影響したが、「生計費の高騰を受けてここ数カ月小売売上高が継続的に減少していることが明らかになりつつある」とし「景気後退は近いとみられる」と述べた。
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