• 2022/08/08 掲載

反発持続するか、CPIに「スーパーボウル並み」の注目=今週の米株市場

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 8日からの米株式市場は最近の反発局面の持続性が試されそうで、10日発表の7月CPI(消費者物価指数)の結果次第では、連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速観測が大きく薄れる可能性がある。

S&P総合500種はFRBが従来の想定よりも早期に利上げを終了するとの期待を背景に、6月半ばの安値から13%戻した。5日発表の7月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大きく上回るペースで増え、FRBが積極的な利上げを継続する可能性が高まったが、S&Pの下落率は0.2%未満にとどまった。

相場の一段の上昇余地は、FRBがインフレ抑制で効果を上げていると投資家が判断するかどうかに左右されそうだ。最近の資源価格の下落や金融引き締めにもかかわらずインフレがなお高止まりしていることがデータで示されれば、来年序盤の利上げ停止が望みづらくなり、投資家のリスク選好度が低下して株価は再び下げ基調となりそうだ。

ベアードの市場ストラテジスト、マイケル・アントネッリ氏は「現在の局面では、CPIがスーパーボウルぐらい重要」と指摘した。

2022年は弱気相場での反発局面がどれも短命に終わり、過去3回のケースでS&P500は反発から再び下げに転じた後、安値を更新している。このため、直近の反発の持続性についても懐疑的な見方がある。

一方、FRB当局者らは過去1週間に市場の利上げ後退観測をけん制してきた。サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は債券市場が来年上半期の利下げ開始を織り込んでいることに「困惑」していると述べた。

第2・四半期の企業決算は市場予想を上回る結果となっており、市場は弱気一色なわけではない。金融情報会社リフィニティブのデータによると、S&P500構成企業の約77.5%は業績が市場予想を上回り、株価上昇の一因となった。

ベアードのアントネッリ氏はCPI上昇率が予想を下回れば、さらに多くの投資家が株買いを再開するだろうと予想した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます