• 2022/08/19 掲載

チリの第2四半期、前年比+5.4% 景気後退懸念が浮上

ロイター

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[サンティアゴ 18日 ロイター] - チリ中央銀行が18日発表した第2・四半期国内総生産(GDP)は、前年同期比5.4%増加し、伸び率はロイターがまとめた市場予想の5.7%を下回った。エコノミストの間では景気後退(リセッション)懸念が高まっている。

前期比(季節調整済み)では横ばいだった。市場予想は0.3%増だった。

鉱業部門と農業部門が前年比減少する一方、輸送などがサービス部門の伸びをけん引した。

パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は、国内経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)が悪化する中、財政・金融政策の引き締めを反映して上期の経済状況は好ましくなかったと指摘した。

チリ経済は昨年、新型コロナウイルス禍からの急回復を遂げていたが、今年第1・四半期のGDPは前期比0.8%縮小した。

アバディア氏は「(国内経済は)現在、実質的にテクニカル的なリセッション状態にある」とし、「業況感や消費者信頼感などの先行指標は今後数四半期低迷が続くことを示している」と語った。

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