- 2022/08/25 掲載
NY外為市場=ドル上昇、FRB議長はタカ派姿勢維持の見通し
米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑止に向けどれだけ積極的に行動するかを巡り、新たな手がかりを求めて26日に行われるパウエルFRB議長の講演待ちとなっている。
カンザスシティー地区連銀がワイオミング州ジャクソンホールで25─27日に開催する毎年恒例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、パウエル議長は26日午前10時(日本時間午後11時)から講演する。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「市場の見方はインフレと景気後退の間を行ったり来たりしているかもしれないが、FRBはそうではない。インフレにほぼ完全に集中しているように見える」と語った。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)でさらに75ベーシスポイント(bp)の利上げを行う確率は61%、50bpの利上げを行う確率は39%となっている。
ドル指数は0.13%高の108.67。7月14日に付けた20年ぶりの高値109.29をわずかに下回る水準で推移している。
ユーロ は0.06%下落し0.9961ドル。23日には20年ぶり安値となる0.99005ドルを付けていた。エネルギー危機に直面しているユーロ圏の成長懸念が売り材料となっている。
DNBマーケッツの外為アナリスト、イングビルド・ボルゲン・ギェルド氏は「ガス価格の急騰と今後の不透明感は、当面ユーロの重しとなるだろう」と述べた。
豪ドルやニュージーランド(NZ)ドルなどの景気動向に敏感な通貨も、世界的な成長減速の懸念から圧力を受けている。
豪ドルは0.36%下落し0.6903米ドル、NZドルは0.53%下落し0.6180米ドルだった。
ドル/円 NY午後4時 137.10/137.11
始値 136.76
高値 137.24
安値 136.56
ユーロ/ドル NY午後4時 0.9970/0.9974
始値 0.9920
高値 0.9999
安値 0.9911
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