• 2022/09/16 掲載

米小売売上高、8月は0.3%増 ガソリン安が消費下支え

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日発表した8月の小売売上高(季節調整済み)は前月から0.3%増えた。横ばいと予想されていたが、ガソリン価格の低下が消費を下支えした。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が積極的に利上げする中、需要は軟化している。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は横ばいだったが、0.5%減から0.5%増まで幅があった。

7月は0.4%減と、前回発表の横ばいから下方改定された。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルベラ・ファローキ氏は「力強い雇用の伸びと名目所得の増加に支えられ、家計は消費を続けている」と指摘。「しかし、家計は高インフレという逆風に直面している。高インフレが大幅に緩和する兆しはまだない」と述べた。

米国自動車協会(AAA)によると、全米平均のガソリン小売価格は8月下旬に1ガロン=約3.82ドルに下がった。6月半ばには1ガロン=5ドル強となり、史上最高値を記録していた。15日の平均は1ガロン=3.698ドルとなった。

8月のガソリンの売上高は4.2%減。一方、自動車は2.8%増加した。ガソリンと自動車を除く小売売上高は0.3%増だった。

衣料品や一般消費財も堅調に増加。一方、オンライン・通信販売は0.7%減少した。

家具は1.3%減。建材・園芸用品は1.1%増だった。家電は0.1%減となった。趣味・楽器・書籍は好調に推移した。小売統計に含まれる唯一のサービス業であるバー・レストランも1.1%増加した。

自動車、ガソリン、建築資材、外食を除くコア小売売上高は、8月は横ばいだった。7月は前回発表の0.8%増から0.4%増へ下方改定された。

コア小売売上高は、国内総生産(GDP)の個人消費部門と密接に関連している。2022年第2・四半期は堅調な個人消費と輸出の力強い伸びが、在庫積み増しペースの鈍化によるマイナス影響を抑えた。

第2・四半期のGDPは年率換算で前期より0.6%減った。第1・四半期は1.6%減っていた。

所得面から経済活動を把握する国内総所得(GDI)は第2・四半期に1.4%伸び、労働市場の回復を背景に景気後退には陥っていない。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます