• 2022/09/20 掲載

国際貨物大手の需要悪化、年末商戦に向け暗雲

ロイター

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[シドニー/上海 16日 ロイター] - 米宅配大手フェデックスや香港のキャセイ・パシフィック航空などの国際貨物大手が需要悪化の見通しを示し、クリスマスなどの年末商戦に暗雲が漂っている。

世界的な食費と燃料費、家賃の高騰に消費者が苦闘しているのが背景にある。中国では厳しい新型コロナウイルス規制が経済に打撃を与えているため、消費者が財布のひもを締めている。

フェデックスは15日、3カ月前に発表したばかりの2023年5月期決算見通しを撤回。世界的な需要減速が8月終盤に加速し、第2・四半期(22年9月―11月期)にはさらに悪化するとの見通しを示した。

JPモルガンはフェデックス株の投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル(中立)」に引き下げた。JPモルガンのアナリストらは「中国の経済再開による『貨物需要の波』の恩恵を受けなかったことは貨物需要にとってネガティブな兆候だ」とし、「アジア太平洋地域の航空貨物輸送最大手のフェデックスにまず影響が出たようだ」と分析した。

キャセイ・パシフィックは、インフレや中国の新型コロナ規制の影響で今年の貨物のピーク需要期が昨年を下回る可能性を警告した。フランスの物流企業「CMA CGM」は個人消費低迷が物流需要や運賃を抑えていると指摘した。

クリスマス休暇は通常、発売されたばかりのスマートフォンや玩具、衣類をアジアの工場から欧米へ運ぶ航空貨物や荷主の書き入れ時だ。しかし、米会員制倉庫型ストアのコストコ・ホールセールや米百貨店メーシーズなどの欧米小売業の棚では売れ残りの商品があふれており、需要を見誤ったとしてより慎重に補充する可能性が高いことを示唆した。

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