• 2022/09/30 掲載

FRB当局者、市場混乱に動じず 利上げでインフレ対抗継続へ

ロイター

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[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)の当局者は29日、世界金融市場の足元の混乱や金融引き締めによる米労働市場鈍化の兆しに動じることなく、インフレ退治に向けて今後も利上げを続ける姿勢を示した。

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、インフレ抑制に向け政策金利を年内に4─4.5%、来年に4.5─5%まで引き上げることを「かなり心地良いと感じている」と語った。ボイシ州立大学でのイベント後に記者団に述べた。

これは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で示されたFRB当局者の大勢の予想に一致する。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁はCNBCに対し、足元で利上げペースを減速する理由はなく、インフレを抑え込むには先週示されたよりもさらに積極的な利上げが必要になるかもしれないとの認識を示した。

「私の見通しは恐らく中央値の軌道をやや上回る。より持続的な高インフレを予想しているからだ」と述べた。

デイリー氏は金融市場の混乱にも言及し、投資家は英市場の機能不全やウクライナ戦争、バルト海の海底ガスパイプラインの損傷、中国のロックダウン(都市封鎖)、世界各地の金融引き締めなど無数のリスクを検証しており、市場は「足場を固めるようとしている」と分析した。

一方、米労働市場は鈍化の兆しがあるが、消費支出はなお堅調と指摘。FRBは深刻なリセッション(景気後退)を引き起こすような劇的な利上げを行う必要はないが、家計や企業がインフレの悪化を予想し始めたり、供給網が想定通り改善しない、あるいは製品不足による物価上昇が続く場合は「一段の行動を取る用意がある」と語った。

メスター氏は、現時点で金融セクターに大きな問題が潜んでいるかどうかは「誰にも分からない」が、「今のところ、グローバル市場でも米市場でも、そのような市場の機能不全は見られない」とした。

セントルイス地区連銀のブラード総裁は、米経済は英国での市場混乱の影響からおおむね守られており、英国の情勢が米見通しに影響を及ぼすことはないとの見方を示した。

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