• 2022/10/04 掲載

マネタリーベース9月は3.3%減、12年4月以来の前年割れ 日銀当預の減少幅拡大

ロイター

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[東京 4日 ロイター] - 日銀が4日発表した9月のマネタリーベースの平均残高は前年比3.3%減の634兆1934億円となった。前年比でマイナスとなるのは2012年4月以来で、減少幅は2007年6月以来の大きさとなった。新型コロナウイルス対応特別オペの制度縮小が影響し、日銀当座預金の減少幅が拡大した。

内訳は日銀当預が4.7%減の509兆0906億円。2カ月連続のマイナス。減少幅は先月(マイナス0.1%)から拡大し、08年8月以来の大きさとなった。紙幣は3.0%増の120兆2148億円。貨幣は3.0%減の4兆8880億円で、現金両替時の手数料徴収が広がる中、過去最大の減少率が続いている。

9月末のマネタリーベース残高は618兆0535億円で、前月の644兆9826億円を大幅に下回った。日銀当座預金は493兆0198億円。

コロナの影響は残るものの企業の資金繰り需要は一服しつつあり、9月はコロナオペによる新規貸し出し約7兆3000億円に対して、期落ちは約28兆7700億円に上った。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

日銀はマネタリーベースについて、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する「オーバーシュート型コミットメント」を掲げている。

その下でマネタリーベースは増加基調をたどり、コロナオペ導入後は、金融機関の積極的な利用で増加ペースが高まり、2020年8月から21年9月まで伸び率は10%を超えていた。

(杉山健太郎 グラフ作成:宮崎亜巳 編集:田中志保)

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