- 2022/10/10 掲載
鹿児島県が日本一に=「和牛オリンピック」閉幕
和牛の優秀性を競う全国和牛能力共進会(通称「和牛オリンピック」)が10日まで鹿児島県で開かれた。「種牛の部」では鹿児島県代表の雌牛3頭が最高賞の内閣総理大臣賞を受賞。鹿児島県はこのほか9部門中6部門で1位となり、総合的な評価で「日本一」に輝いた。
大会は6日から5日間、鹿児島県霧島市と南九州市で開催、41道府県から約440頭が出品された。肉質を評価する「肉牛の部」では、宮崎県が内閣総理大臣賞を獲得した。
10日の表彰式には岸田文雄首相が出席し、「和牛は日本の宝。改良が進み、次世代に引き継がれていくことを期待する」と述べた。また、塩田康一鹿児島県知事は表彰式後に取材に応じ「文句なく和牛日本一と胸を張りたい」と喜んだ。
種牛の部で内閣総理大臣賞を受賞したのは、鹿児島県姶良和牛育種組合の「やすこ」「てるはな」「さき」の3頭。このうちてるはなを育てる藤山粋さん(47)は「(改良の技術を)地域に残していきたい」と語った。
和牛オリンピックは5年に1度開催され、優秀な成績を残すとブランド力などの向上につながるとして生産者の関心は高い。2027年の次回大会は北海道で開かれる。
【時事通信社】 〔写真説明〕全国和牛能力共進会(和牛オリンピック)の「種牛の部」で内閣総理大臣賞を受賞した鹿児島県姶良和牛育種組合の3頭=10日、鹿児島県霧島市 〔写真説明〕全国和牛能力共進会(和牛オリンピック)で岸田文雄首相(左から2人目)からトロフィーを受け取る鹿児島県の和牛生産者=10日、鹿児島県霧島市
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