- 2022/10/11 掲載
ドル高の影響「十分認識」=金融政策、透明性が重要―米FRB副議長
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は10日、シカゴで講演し、ドル高進行などFRBの金融政策が世界経済に及ぼす影響を「十分認識している」と述べ、政策の透明性確保に努める考えを表明した。ドル高をめぐっては、途上国の債務水準を膨張させるなど、世界経済のリスク要因と指摘されている。
FRB高官らは、国内のインフレ抑制を最優先する立場から、大幅利上げを続ける意向を示す。また、外国為替は財務省の専権事項のため、踏み込んだ発言をしないのが通例。ただ、急激な円安に見舞われた日本がドル売り・円買いの市場介入を実施するなど波紋が広がる中、ブレイナード氏はドル高の影響に留意していることを示した形だ。
ブレイナード氏は講演後の質疑応答で、「各国の中央銀行と密接に連絡を続けている」と述べた。インフレを封じ込めるためにFRBが進めている金融引き締めについて、「透明性と予測可能性が最も重要だ」と強調。この点で「全般的に理解されている」との見方を示した。
【時事通信社】
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