- 2022/10/13 掲載
インフレ鈍化しなければ、大幅利上げ継続必要=ボウマン米FRB理事
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は12日、米国でインフレが鈍化する兆しが見られ始めない場合は大幅利上げへの支持を続ける考えを示した。
ボウマン氏は、ニューヨークの会合で予定している講演の準備原稿の中で「インフレ率は高過ぎる。インフレを目標水準まで引き下げることが物価安定と雇用最大化という責務を果たすために必要な条件だ」と指摘。FRBが今年行っている利上げを全面的に支持しているとした。
FRBの今後の対応はインフレ動向次第だとし、「インフレ鈍化の兆しが見られなければ、大幅利上げを継続すべきと考える」とする一方、インフレが鈍化し始める場合には、利上げペースを落とすことが適切になるとした。
また、現時点では利下げは想定していないと表明。「インフレ率を持続的に引き下げるために、フェデラルファンド(FF)金利を制約的水準まで引き上げ、その水準で当面維持する必要がある」と主張した。ただ、金利をどこまで引き上げ、どのくらいの期間維持する必要があるかは「まだ明確ではない」とした。
ボウマン氏は、FRBはこれまで金融政策の見通しに関する指針をうまく示してきたが、現在は不透明感が強過ぎ、金利パスについて具体的なガイダンスを示すのは難しいとも指摘。「いまFRBができるのは、物価安定に専念する姿勢を強調し続けることだ」とした。
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR