- 2022/10/13 掲載
日経平均は4日続落、米CPI控え方向感乏しい
前日の米株市場では、主要3指数がそろって下落した。日経平均は前日の終値付近で寄り付いたものの、その後マイナス圏に沈んだ。ただ、大きく売り込まれる展開にはならなかった。物色動向としては、これまで堅調だった空運株、鉄道株などが売られた反面、半導体関連株はしっかりだった。
後場は米CPIをにらんで一段と様子見姿勢が強まり、値幅は65円程度にとどまった。午後には台湾の半導体大手TSMCの第3・四半期純利益が市場予想を上回ったことが伝わったが、半導体関連株などの反応は限定的だった。
市場関係者は、今晩公表の9月米CPIに関心を寄せている。昨日発表された9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比の上昇率が0.4%で、市場予想の0.2%を上回ったことから、「CPIも上振れるのではないかとの警戒感が強い」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏)という。
CPIの高止まりが確認されれば、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め加速への懸念が一段と強まり、米株の調整を通じて「日経平均は2万6000円割れを試す展開も考えられる」(浪岡氏)との意見が出ていた。
一方、CPIの結果が市場予想程度であれば、無難通過で株式市場の波乱は避けられるのではないか、という。
TOPIXは0.77%安の1854.61ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は前営業日比0.77%安の954.33ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は2兆4558億2400万円と、薄商い。東証33業種では、鉱業、ゴム製品、海運業など5業種が値上がり。反面、空運業、サービス業、電気・ガス業など28業種は値下がりした。
個別では、トレジャー・ファクトリー、コシダカホールディングスが大幅高。いずれも前日に発表された決算が手掛かり材料となった。
ANAホールディングス、東日本旅客鉄道は軟調に推移した。
プライム市場の騰落数は、値上がり341銘柄(18%)に対し、値下がりが1447銘柄(78%)、変わらずが49銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26237.42 -159.41 26398.29 26,237.42─
26,408.31
TOPIX 1854.61 -14.39 1866.09 1,854.61─1
,866.83
プライム指数 954.33 -7.38 960.57 954.33─960
.57
スタンダード指数 962.17 -7.63 969.36 962.17─969
.36
グロース指数 888.78 -18.45 908.40 888.58─908
.96
東証出来高(万株) 104287 東証売買代金(億円 24558.24
)
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