- 2022/10/14 掲載
訂正-ECBは来年第2四半期にバランスシート縮小開始か=関係者
[ワシントン/フランクフルト 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は今月に入って、バランスシート縮小に関する詳しいスケジュールを議論し、実際に縮小開始に乗り出す時期を来年第2・四半期中と想定した。関係者がロイターに明かした。
3人の関係者の話では、ECBは今月の理事会で保有債券の満期償還金再投資について言い回しを修正した上で、12月に詳細な計画を提示する可能性もあるが、この計画は来年2月に公表される確率の方が高い。
ECBは資産購入プログラム(APP)を通じて現在3兆3000億ユーロ(訂正)相当の債券を保有。これまで、初回利上げ後も相当の期間は満期償還金を全額再投資すると表明してきた。
ただ既に利上げを開始しており、政策金利は年末までに2%に達しようかという流れになっているだけに、この再投資を終える必要性が生じている。
こうした中で今月、キプロスで開かれたECBのセミナーの説明資料では、満期償還金の全額再投資打ち切り時期が来年第2・四半期と見込まれていた。一部の政策担当者はもっと早期の打ち切りに言及した一方、6月を提唱する声もあったという。
バランスシート縮小は、このように満期償還金の再投資を減らす形で進められ、いきなり保有債券を売却しないとみられる。また政策担当者は、足元の市場が緊迫している以上、早まった再投資方針の軌道修正で投資家を刺激することには何の理もないと心得ている。ECB内のタカ派もこの点は同じで、彼らは利上げを優先しており、バランスシート縮小は二の次と考えていると関係者は説明した。
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