- 2022/10/14 掲載
午前の日経平均は急反発、2万7000円回復 値がさ株堅調
13日の米国株市場は、9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことを手掛かりに急落したが、その後は買い戻しが活発になり反発して取引を終えた。日経平均は米株高の流れを引き継ぎ360円高と堅調にスタートし、次第に上げ幅を広げて午前終盤には2万7146円68銭の高値を付けた。
東証プライム市場の値上がり銘柄は97%と全面高となったが、中でも指数寄与度の大きい銘柄群の上昇が目立った。好決算を手掛かりに、ファーストリテイリングが7%超高となり、日経平均を210円ほど押し上げた。
日経平均は急反発したものの、市場では「何か好材料が出て買われているわけではなく、きょうの上昇は投機筋の買い戻しが中心ではないか」(アイザワ証券の市場情報部情報二課・横山泰史氏)との声も出ている。米国のコアCPIは高止まりしており、横山氏は「米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め強化や景気減速への警戒感が強まりやすく、株価もさらに上方向を試すのは難しい」とみている。
日経平均が「上昇トレンドに戻ったと判断するのは早い」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。
TOPIXは2.58%高の1902.46ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6595億1400万円だった。東証33業種では全業種が値上がり。精密機器、卸売業、電気機器などの上昇が目立った。
個別では、良品計画が7%高としっかり。前日、本決算で通期増益予想を発表し買いが入った。
東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連株も堅調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1792銘柄(97%)、値下がりが37銘柄(2%)、変わらずが8銘柄(0%)だった。
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