- 2022/10/14 掲載
米財務長官、クリーンエネルギーへの移行で世銀を叱咤激励
[ワシントン 13日 ロイター] - イエレン米財務長官は13日、世界銀行開発委員会と国際通貨基金(IMF)委員会双方に対し発表した声明で、世銀が世界的なクリーンエネルギーへの移行で主導的な役割を果たさねばならないと強く訴えた。
世銀のマルパス総裁を巡っては先月、化石燃料の使用と気候変動の因果関係を認めなかったとして環境団体が辞任を要求。同氏はその後謝罪したが、米ホワイトハウスからも批判された。
マルパス氏は世銀・IMF総会が開かれた今週には質問の集中砲火を浴び、野次も受けた。両本部の外には抗議グループらが展開し、世銀に気候変動問題での行動を要求。同氏は改めて気候問題の取り組みの約束に追われた。
イエレン氏の声明は世銀に対し、健全な分析を各国に提供してマクロ経済上の気候関連のリスクを伝え、問題対処の目標を進めようとする各国の努力にもっと効率的に資金を提供するべきだと要請。世銀の「気候変動と開発に関する報告書」を歓迎した上で、質の高い持続可能なインフラ実現に向けて民間資本の活用ももっと支援すべきだと指摘した。
同報告書は各国が気候関連の課題を明確に定義し努力を進めるのを世銀として支援することを目標にしている。
イエレン氏は世銀執行部に対し、こうした目的での民間資本や無利子融資や資金供与の方法をもっと提案する改革案行程表を年末までに策定するよう求めた。
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