- 2022/10/14 掲載
MMFへの資金流入拡大、英国債市場混乱で=フィッチ
英国債市場のボラティリティーが続いたり上昇した場合、年金基金以外にも「流動性圧力」が広がりかねないとしている。
「年金基金に資金を拠出している企業や、レポ取引で資金を借りているヘッジファンドなどの証拠金ベースで借り入れをしている組織が、関連した流動性ニーズに直面する可能性がある」と指摘。
この場合、MMFから大量の資金が突然流出する恐れがあるという。
フィッチは、最近のMMFへの資金流入の大半は年金基金によるものとみられると指摘。多くの「ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI、債務主導投資)」ファンドから追加担保の差し入れ要求があるため、年金基金がキャッシュを積み増しているとの見方を示した。
フィッチが格付けをしているポンド建てMMFへの1日当たりの資金流入額は9月30日時点で運用資産の最大17%と、通常の5%前後を大幅に上回った。
「1日当たりの最大資金流出額は比較的安定しているが、直近では一部のファンドで資金流出が増えている」と指摘。イングランド銀行(英中央銀行)の国債市場支援を巡る不透明感を踏まえると、資金の流出入は不安定になるとの見方を示した。
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