- 2022/10/19 掲載
スターボード、セールスフォースなど3社と企業価値向上へ協議
ウィックスはホームページ作成ツールを提供、スプランクはビッグデータ分析ソフトなどを手がけ、セールスフォースは顧客管理のクラウドサービスを展開している。
スミス氏によると、これら3社に共通するのは、約束してきたレベルの成長が適切な収益力と株主にとっての価値につながっていない点だという。
いわゆる高成長企業は近年、市場で高いバリュエーションを享受してきたが、今年に入って事態が一変。米金利上昇に伴って、投資家は企業の将来性よりも現在の業績を重視するようになったため、株価は低迷している。
この3社の株価の年初来下落率も37─54%に達した。
スミス氏はセールスフォースについて、全ての製品で市場の一番手というポジションを築き、企業風土も非常に競争的だと評価しつつも、「株主にとっての価値を生み出すという面でも競争力を発揮してほしいとわれわれは経営陣に訴える必要がある」と述べた。
同氏は、同業他社が1株当たりキャッシュフローの20─25倍で取引されているのに、なぜセールスフォースは10─12倍にとどまるのかと疑問を呈し、株価には「非常に大きな上振れ」が見込めると付け加えた。
ウィックスに関しては、既に発表されたコスト削減計画を歓迎しながらも、同社が掲げる2025年までにフリーキャッシュフロー利益率を20%にするという目標をもっと上回ることができると主張。「25%超の利益率を目指さなければならないだろう。そうすればより適切な成長と収益力の実現が可能になる」と奮起を促した。
またスミス氏は、スプランクのスティール新最高経営責任者(CEO)の手腕に期待を表明し、事業運営面が改善される余地があるとの見方を示した。
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