物価高で賃上げ必要＝５％要求は「相当厳しい」―桜田同友会代表幹事

経済同友会の桜田謙悟代表幹事は１９日の記者会見で、物価上昇が続く中での２０２３年春闘への対応について「一定程度これ（物価高）を補填（ほてん）する意味も含め、賃上げが必要だ」と述べた。

ただ、連合が賃上げ要求を５％程度とする方針を示していることについては、日本の国内総生産（ＧＤＰ）成長率などを踏まえ「平均５％は相当厳しいと思う」と指摘。「社員の価値にどうやって報いるかは、経営者が真剣に判断すべきだ」と強調した。

一方、外国為替市場で急速に進行する円安を巡っては、「円安はデメリットの方が多いと感じている」と説明。円安の原因について「日米金利差だけではなく、日本の経済力と国力に起因するのであれば大変心配だ」との認識を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕経済同友会の桜田謙悟代表幹事＝６月１４日、東京都千代田区