- 2022/11/01 掲載
米連邦地裁、出版大手2社の合併計画に差し止め命令
米司法省が昨年11月に合併阻止を求めて提訴していた。2社の合併によってベストセラーになる見込みがある作品の出版権を巡る競争が阻害され、25万ドル以上稼ぐ作家に支払われる前払い金の減少につながるとの主張が認められた。
ペンギン・ランダムハウスは欧州メディア大手の独ベルテルスマンの傘下にあり、サイモン&シュスターは米メディア大手パラマウント・グローバルを親会社に持つ。
司法省は審理で、現在は出版大手5社が市場の9割を占めており、ペンギン・ランダムハウスとサイモン&シュスターが合併すればベストセラー作品の出版権市場のほぼ半分を占有することになり、競合他社が圧倒的に不利になると論じた。
裁判では米人気作家、スティーブン・キング氏が証言台に立ち、合併後も2社の競争関係は続くとした出版社側の主張に反論した。
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