- 2022/11/16 掲載
エネルギー会社のデリバティブ、金融安定のリスク要因=ECB
ECBは差し迫った危険性はないとしながらも「エネルギー市場のボラティリティーは、エネルギー会社がリスク管理に利用するデリバティブ市場にも影響を及ぼしている」とし、一部の大手企業に集中している点を指摘。最近、価格が高騰した局面ではマージンコール(追加担保の要求)が急増したが、同じ問題が起きる可能性があるとの見方を示した。
ECBは、価格が上昇した場合、電力・ガスのデリバティブ取引を行っているエネルギー会社の約半数が同様のマージンコールで打撃を受ける可能性があると指摘。価格変動により、特に配電業者が打撃を受ける可能性があるとしている。
エネルギー会社はデリバティブ取引の組成・資金調達で銀行に依存することが多いが、一部の企業は現金担保の柔軟性を求めて他のエネルギー会社との相対取引に移行しており、ECBはこうした動きが「金融システムのリスク上昇」につながる恐れがあると分析している。
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