記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 なぜプロジェクトに「ヒーローはいらない」のか? 苦労を求めるヒーロー症候群の弊害 なぜプロジェクトに「ヒーローはいらない」のか? 苦労を求めるヒーロー症候群の弊害 2020/05/22 多くの仕事にはマニュアルがある。しかし、当初の計画から変化していくタイプのプロジェクトは、過去のプロジェクトの計画書や議事録、成果物だけを見てもそのプロセスが明らかにならず、成功に導くことが難しい。こうしたとき、プロジェクトを窮地から救ってくれる「ヒーロー」的存在に頼りがちだが、プロジェクト・コンサルタントの後藤 洋平氏によれば「安易にヒーローに頼るべきではない」という。それはなぜか。同氏に、プロジェクト成功の秘訣を教えてもらった。
記事 製造業界 EV(電気自動車)普及で最大課題の「充電インフラ」、世界的にどう広がっていくのか EV(電気自動車)普及で最大課題の「充電インフラ」、世界的にどう広がっていくのか 2020/05/20 環境規制の問題から、BEV(バッテリー電気自動車)やPHEV(プラグイン・ハイブリッド電気自動車)に注目が集まる。しかし、バッテリーへの充電インフラが十分に整備されていないなど、本格普及には高いハードルがある。一方で、IHSマークイットの調査によれば、中国や欧州ではプラグイン車の生産台数は1100万台にのぼる見込みだ。自動車関連の調査と分析に強い同社のオートモーティブ・サプライチェーン・アンド・テクノロジー プリンシパルリサーチアナリスト 安宅広史氏に、EV普及の現在と今後の見通しについて話を聞いた。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 自動車業界の「デジタルプラットフォーマー」へ、マイクロソフトの勝算は? 自動車業界の「デジタルプラットフォーマー」へ、マイクロソフトの勝算は? 2020/02/19 マイクロソフトが自動車関連企業との協業を積極的に進めている。自動車業界にもデジタル化の波が押し寄せる中、同社は関連各社のその取り組みを支援する「デジタルプラットフォーマー」になることを目論んでいるようだ。その勝算やいかに──。
記事 製造業界 導入までいかないPoCをやる意味って? 「日本的ファクトリーIoT」のススメ 導入までいかないPoCをやる意味って? 「日本的ファクトリーIoT」のススメ 2020/02/12 製造業のIoT実践の見極めとなるのがPoC(概念実証)です。多くのPoCではデータサイエンティストのデータ分析を伴い、そこでは統計解析を繰り返してトライする手法を用います。その特性上、何かしらの成果が得られますが、本格導入につながらないこともあります。では、導入につながらないようなPoCには、取り組む意義はないかというと必ずしもそうではありません。今回は、現場発のコンパクトなPoCで組織のデータ分析リテラシー向上を図り、将来につなげる「日本的なファクトリーIoT」について解説します。
記事 製造業界 【図解】「データ分析プラットフォーム」とは? 導入を加速する“4つのアイデア” 【図解】「データ分析プラットフォーム」とは? 導入を加速する“4つのアイデア” 2019/11/01 工場の製造現場で収集したデータやITシステムに格納されたデータを一元的に集約し、横断的に分析することで新たな知見を得たり、製品の品質向上に役立てたりといった“機運”は高まっています。しかし、実際にデータ分析プラットフォームの構築を計画しても、机上だけでとん挫してしまうことも少なくありません。それはなぜなのでしょうか。今回は、製造業のQC(品質管理)領域に焦点を当て、データ分析プラットフォームの在り方について考えてみましょう。
記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 悩めるIT部門に告ぐ。品質と生産性向上のカギは、現場の「腹落ち感」だ 悩めるIT部門に告ぐ。品質と生産性向上のカギは、現場の「腹落ち感」だ 2019/10/15 モノが溢れかえる時代、競争に勝つためには「質」と「量」の両方が求められる。品質と生産性の向上は、以前より重要性を増している。しかし、いくらトップダウンで標準化やルールを策定しても、実際にモノを作る現場では品質改善の活動が定着しないという問題がある。これは現場が改善の背景や目的を理解できず、当事者意識をもっていないことが大きな原因といえる。この壁を乗り越える定石はあるのだろうか。
記事 人材管理・育成・HRM “2025年の崖”で深刻化するIT人材不足、「プロジェクトマネジメント人材育成」の極意とは “2025年の崖”で深刻化するIT人材不足、「プロジェクトマネジメント人材育成」の極意とは 2019/10/07 もし2025年までに、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)を達成できなければ、毎年12兆円の経済損失が発生するという衝撃的な試算が経済産業省から発表された。ユーザー企業は老朽化したレガシーシステムを刷新し、DXを強力に推進していく必要があるだろう。しかし、ITを支える人材は圧倒的に不足している。そのような状況で、現場の旗振り役としてのプロジェクトマネージャー(PM)をどのように育成していけば良いのだろうか。
記事 製造業界 “売って終わり”はもうムリ、IoT時代の製造業が「アフターサービス」を成功させるには “売って終わり”はもうムリ、IoT時代の製造業が「アフターサービス」を成功させるには 2019/09/17 IoT時代の製造業は、モノが利用者に渡った時から利用者との対話が始まり、新たなビジネスが始まります。従来は分からなかった納入後の「使われ方」を的確に把握して提供者側が能動的に行動を起こすことにより、顧客満足度を高めることができます。しかし、PoCでは十分なサービス加入者数を確保できる見通しが立たず、商用サービス化を断念するケースも見られます。アフターサービス領域のIoTで効果をあげる製品にはいくつかの特徴や条件がありそうです。今回は業界や筆者の周辺の事例を俯瞰(ふかん)した中から、考慮すべき点を挙げてみます。
記事 製造業界 製造業におけるERP-MES-FA間の「垂直統合」、代替できない“あの業務”がカギとなる 製造業におけるERP-MES-FA間の「垂直統合」、代替できない“あの業務”がカギとなる 2019/07/23 1 ファクトリーIoTの分野では、2000年代から「垂直統合」というコンセプトが提唱されてきました。ERP、MES、さらにPLCなど製造現場のFA機器を接続して情報の相互活用を目指すものであり、工場のモノ作りの現場をサプライチェーンの川上・川下と統合(水平統合)する際にも必要な仕組みと言われています。また、これらを接続する方式はすでに数多くあり、その実現は技術的には比較的容易です。にもかかわらず、垂直統合を活用できている例は決して多くありません。今回は、ERP-MES-FA間の情報活用で効果が得られそうに思える垂直統合について、なかなか有効活用できていない現状を解説するとともに、その中でも新たな試みとして「スケジューリング」に焦点を当てた期待を述べます。
記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 ファクトリーIoTの導入、そのPoCが問題かも? 3つのケース別に解説 ファクトリーIoTの導入、そのPoCが問題かも? 3つのケース別に解説 2019/06/06 1 我々SIerも場数を踏んで勘が働くようになり、本格導入にたどり着きにくいタイプのPoCをだんだん回避するようになってきました。その結果、PoCから本格導入に進む確度を高める一方で、せっかくお客さまからご相談されても、机上検討の過程で打ち切るケースも増えており、これはこれで健全な姿だと思っています。そこで今回はPoCを有効なものとするための考え方を述べます。
記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 内訳まで詳解、なぜPoCから本格導入されたのは「たった4%」だったのか 内訳まで詳解、なぜPoCから本格導入されたのは「たった4%」だったのか 2019/05/16 事業の現場で起こっていることは、意外とささいな導入障壁の連続です。素晴らしいコンセプトの構想や企画が、ちょっとした事情で進まなくなり、実現にたどり着かずに終わったりします。IoT/ビッグデータ/AIの領域に身を置くシステムインテグレーターとして、筆者ならびに筆者の所属企業が最近関わった75件の経過を見ると、PoC(概念実証)を経て本格導入にたどり着いたものはわずか3件(4%)でした。初回はまず、これら75件を俯瞰(ふかん)するとともに、なぜこうなったのか、現場の導入障壁に向き合いながら考えてきたことを解説していきたいと思います。
記事 業務効率化 「働き方改革でサビ残が増えた」、本当の働き方改革をIT部門から起こす方法を徹底討論 「働き方改革でサビ残が増えた」、本当の働き方改革をIT部門から起こす方法を徹底討論 2019/02/20 多くの企業が働き方改革による業務改善により「時短」を掲げて取り組む一方で、「帰宅後のサービス残業が増えた」「業務時間が減り、賃金が下がった」など、あつれきも生まれている。本当の意味で働き方改革を成功させ、その先にあるイノベーションまでつなげていくためには、一体どのようなアプローチが求められるのだろうか? 働き方改革を推進するat Will Workで理事をつとめる日比谷 尚武氏、ディー・エヌ・エー(DeNA)においてIT部門の立場で先進的な働き方を支援する大脇 智洋氏、ドリーム・アーツで主に外部コンサルタントの立場からITを活用した働き方改革を支援する栗木 楽氏が話し合った。
記事 システム開発総論 及川卓也 氏に聞くPaaS動向:なぜ段違いの「ソフトウェア力強化」が求められているのか 及川卓也 氏に聞くPaaS動向:なぜ段違いの「ソフトウェア力強化」が求められているのか 2018/11/30 多くの企業が「データ」の価値に着目し、自らの「ソフトウェア力」の強化を急いでいる。そこで注目されるのが、開発基盤としてのPaaSだ。なぜ、いま「ソフトウェア力」なのか。そして、なぜPaaSが必要とされるのか。マイクロソフト、グーグルで最前線のエンジニアとして活躍し、現在はデンソーの技術顧問も務める及川卓也 氏に、PaaSをめぐる最新動向とともに、企業の「ソフトウェア力」強化に求められる方策を聞いた。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 【事例】情シス不在の化学メーカーは、なぜ問題だらけのシステムを改革できたのか 【事例】情シス不在の化学メーカーは、なぜ問題だらけのシステムを改革できたのか 2018/09/14 世界各国の医学・理科学業界へ器材・消耗品を供給する化学用品メーカーのザルスタット。同社の日本法人は、既存システムに多くの課題を抱えており、それが業務改革のボトルネックとなっていた。ただ、同社には情報システム(情シス)部門がなく、さらには間近に既存システムの保守切れも迫っていた。このような状況から、どのようにしてザルスタットはシステムからの業務改革を成し遂げたというのだろうか。
記事 AI・生成AI AIやIoTなどの「技術者がいない」 エンジニア不足の日本企業が生き残るには AIやIoTなどの「技術者がいない」 エンジニア不足の日本企業が生き残るには 2018/06/06 第4次産業革命が叫ばれ、これまでよりもさらにテクノロジーの重要性は増していき、企業の競争力の源泉となることは間違いない。だが、そのテクノロジーの担い手はどこにいるのだろう? 日本では深刻なエンジニア不足が起こっており、その数は2020年に約40万人に達するといわれる(経済産業省調べ)。数少ないエンジニアを獲得できなかった企業はどうすればよいのだろうか。
記事 Web開発・アプリ開発 システム外注にナレッジ不足の壁、ゼロから始めるオフショア開発に特効薬はあるか システム外注にナレッジ不足の壁、ゼロから始めるオフショア開発に特効薬はあるか 2018/04/12 ITエンジニア不足は、企業のシステム開発の現場でもさまざまな形で顕在化している。「初めてのオフショア」も、その1つだ。これまでずっと社内でシステム開発してきた企業が、ITエンジニア不足により、アウトソースに頼らざるを得なくなり、オフショアを選択せざるを得なくなるケースだ。ここでは「初めてのオフショア」を成功させるために必要なこと、考えるべきことは何かを整理した。
記事 Web開発・アプリ開発 いつまで経っても新規事業のWeb・アプリ開発が進まない、たった2つの理由 いつまで経っても新規事業のWeb・アプリ開発が進まない、たった2つの理由 2018/04/04 国内のIT人材の不足が叫ばれて久しいが、特にWebサービスやアプリ事業においては、単に全体の母数の減少だけではない問題がそこにはある。加えて、アウトソースに頼ろうとしても、意思伝達の齟齬によって開発のスピード感が欠けることも多い。新規事業の開発を支える土台は、国内から枯渇しかけているのだろうか。
記事 人件費削減・リストラ 人材不足でオフショア開発、なぜ失敗するのか どの国を選ぶべきなのか 人材不足でオフショア開発、なぜ失敗するのか どの国を選ぶべきなのか 2018/04/03 少子高齢化が進む日本では、あらゆる業界で人手不足が深刻化している。特にIT業界のエンジニア不足は、今後、ますます深刻になるだろう。優秀なエンジニアが少なければ、それだけ人的コストも高くなる。そこで注目されるのがオフショア開発だ。だが、オフショアだからこそのメリットを享受し、デメリットを避けるには開発先となる地域の慎重な選定が必要になる。オフショア開発に最適な地域はあるのだろうか?
記事 モダナイゼーション・マイグレーション ヤンマー矢島氏ら徹底討論:コミュニケーション基盤刷新は働き方改革に貢献できるか? ヤンマー矢島氏ら徹底討論:コミュニケーション基盤刷新は働き方改革に貢献できるか? 2018/03/23 生産性の向上や優秀な人材を獲得する目的で「働き方改革」に取り組む企業が増えている。しかし、いざ始めるとなると何から手を付けてよいのかわからないというケースも少なくない。大阪に拠点を置く重機メーカーのヤンマー 執行役員 ビジネスシステム部長 矢島 孝應氏は「働き方改革にはコミュニケーションやノウハウの共有化が不可欠」として、まず自社のコミュニケーション基盤の刷新から取り組んだ。なぜ働き方改革にコミュニケーション基盤の変更が効果的なのか? 矢島氏ら5人の有識者が話し合った。
記事 IT戦略・IT投資・DX IT戦略を立案・策定するための方法、具体的にどのプロセスから着手すべきか IT戦略を立案・策定するための方法、具体的にどのプロセスから着手すべきか 2017/11/29 「攻めのIT経営」のためには、戦略的なIT投資によって、企業価値の向上を図ることが重要です。しかし、その実現手段となるべき「IT戦略」の定義や方法論は曖昧です。ITベンダーが提供するIT戦略立案サービスには、さまざまなアプローチや方法論が提唱されており、共通する概念や特徴を見出すことができません。本稿では、戦略本来の概念から戦略的手法の特徴に備えた「IT戦略のあるべき姿」を解説します。
記事 システム開発総論 システム開発はどう標準化すべきか?開発標準がITベンダー任せではダメな理由 システム開発はどう標準化すべきか?開発標準がITベンダー任せではダメな理由 2017/09/27 システム開発の標準化、すなわち開発標準は、品質確保や生産性向上に欠かせない取り組みです。実際にシステム開発を外部委託している場合は、ITベンダーの開発標準がよく用いられています。しかし、ITベンダーの開発標準は、ITベンダーの思惑やソフトウェア開発そのものの標準化の難しさから、発注者が期待する品質を確保できないケースが後を絶ちません。本稿では、開発標準の基礎的な考え方から、発注者が開発標準を適切に適用するための方法を解説します。
記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 CASH騒動をプロジェクト工学で解析、そこから得られる教訓とは? CASH騒動をプロジェクト工学で解析、そこから得られる教訓とは? 2017/09/05 リリース直後大きな話題を呼び、リリース後16時間で停止し、24日に再開したCASH。停止までの一連の事象は、不特定多数の協力を得るプロジェクトにおける落とし穴の典型的な例である。このタイプのプロジェクトは、企業活動だけではなく、行政サービス、地域活性化プロジェクト、はたまたボランティア活動など、世間に幅広く存在しており、すべて同じ構造の困難をはらんでいる。本稿では、プロジェクト工学の手法を活用して今回の事例を解析し、同種のプロジェクトにおける「転ばぬ先の杖」としての考え方を提示したい。
記事 システム開発総論 システム開発の意思決定プロセス、3つのタイプ別で理解すれば最適化できる システム開発の意思決定プロセス、3つのタイプ別で理解すれば最適化できる 2017/08/04 ITの導入を外部委託する場合、意思決定は発注者の重要な役割ですが、重視する根拠や判断基準は発注者によって異なります。そのため、発注者が自らの特徴を意識することなく、ITベンダーにシステム開発を発注することが、プロジェクトに問題を引き起こす場合があります。本稿では、発注者の意思決定の特徴をタイプ分けし、それぞれの留意点やリスク対策について解説します。
記事 モダナイゼーション・マイグレーション Notes討論会2017:「他システムへの移行派」と「継続利用派」が激論した結果とは? Notes討論会2017:「他システムへの移行派」と「継続利用派」が激論した結果とは? 2017/06/26 スマホやソーシャル、チャット文化の台頭など、企業内外のコミュニケーションが大きく変化している。その変化の中で、現在多くの企業で利用されているNotes/Domino(以下、Notes)について、移行か継続か、あるいは塩漬けかを悩み続けている企業は少なくない。そこでビジネス+IT編集部ではオンラインセミナー「Notes討論会2017」を開催。「Notes移行推進派」としてNotes移行ソリューションを手がけるドリーム・アーツの栗木楽氏、「Notes継続派」としてIBM Championをつとめるエフの御代政彦氏、そして中立的な立場からアイ・ティ・アール(以下、ITR)のシニア・アナリストである舘野真人氏が一堂に介し、それぞれの意見をぶつけ合った。
記事 プロジェクト管理・ワークフロー管理 システム開発プロジェクトの成否が「社内政治で決まる」本当の理由 システム開発プロジェクトの成否が「社内政治で決まる」本当の理由 2017/06/21 1 システム開発プロジェクトでは、QCD(品質/コスト/納期)を満たすことだけを考えがちである。さらに、プロジェクトの初期段階でユーザー要件を定義した後は、ユーザー部門とコミュニケーションを取らないケースも多い。しかし、こうしたプロジェクトは失敗しがちだ。たいがいのことは、論理的には決まるものではなく、「社内政治で決まる」からだ。したがって、利害調整を進めながらプロジェクトを進めることが肝要になる。プロジェクトの成功とはそもそも何なのか、どうすれば成功できるのか。ガートナージャパンのリサーチ部門でバイスプレジデントを務める松本良之氏が解説する。
記事 システム開発総論 システムインテグレーター(SIer)・ITコンサル・ソリューションベンダーの違いは何か システムインテグレーター(SIer)・ITコンサル・ソリューションベンダーの違いは何か 2017/05/09 彼を知り己を知れば百戦殆うからず──敵と味方の情勢をしっかりと把握してさえいれば、何度戦っても敗れることはないということを意味する孫子の兵法書(謀攻篇)の有名な故事ですが、IT導入を外部に委託せざるを得ないユーザー企業にも同じことが言えます。ITベンダーは敵ではありませんが、発注相手について理解を深めることは、システム発注の失敗を回避する上で不可欠な取り組みです。そこで今回はITベンダーの種類やそれぞれの得意分野/苦手分野などについて解説します。
記事 システム開発総論 「攻めのIT」を成功させる術理、ITベンダーには「2つの資質」を求めるべきだ 「攻めのIT」を成功させる術理、ITベンダーには「2つの資質」を求めるべきだ 2017/03/10 IT業界の定説に、「システム開発プロジェクトの成功率は3割」というのがあります。何をもって成功というのかは判断が分かれるところではありますが、いずれにせよシステム開発のプロジェクトは決して簡単なものではなく、常に失敗と隣り合わせにあると受け止める必要があるでしょう。本稿では、IT構築を外部に委託せざるを得ない企業に向けて、なぜシステム開発プロジェクトには失敗が起きてしまうのか、どう対応すれば失敗が起きにくくなるのか、どういう企業をパートナーとして選ぶべきか、正しい術(すべ)と理(ことわり)について解説していきます。
記事 業務効率化 会社の経費精算やワークフローシステムはなぜ「使いづらい」のか 会社の経費精算やワークフローシステムはなぜ「使いづらい」のか 2017/03/09 稟議申請などによって、意思決定を円滑化し、業務を効率的に遂行したりするためのワークフローシステム。交通費精算をはじめ、すべての従業員が利用する経費精算システム。いずれも多くの企業が利用するシステムだが「とりあえず利用できればよい」と考えている企業も少なくないのが現状だろう。しかし、こうした状況に甘んじているとさまざまな弊害が生じることになる。そこから脱却するには何が必要なのか。また、これらのシステムを導入するときに考えるべき視点とは何だろうか。
記事 製造業界 IoT/インダストリー4.0と設計開発プロセス革新を成功に導くモジュラーデザイン IoT/インダストリー4.0と設計開発プロセス革新を成功に導くモジュラーデザイン 2017/01/10 前回は、モジュール数の具体的な適用の方法と設計の自動化と開発の自動化を実現する方法を紹介しました。今回は最終回として、IoT/インダストリー4.0と設計開発プロセス革新を成功に導き、利益率10%の壁を超克するモジュラーデザインを論じます。
記事 製造業界 日の丸家電敗北の理由「部品の種類1.5倍」を防ぐモジュラーデザインシステムの作り方 日の丸家電敗北の理由「部品の種類1.5倍」を防ぐモジュラーデザインシステムの作り方 2016/12/06 前回は、製品仕様にモジュール数を適用してモジュール化するとともに「(モジュール部品を)探すより(新図を)描くほうが早い」問題を解決するための設計の自動化を実現して設計を大幅に効率化した事例をいくつか紹介しました。今回は、モジュール数の具体的な適用方法と設計の自動化・開発の自動化を実現する方法を紹介します。日本企業は海外の先進企業に比べて設計開発プロセスの効率化が非常に遅れています。ぜひ皆さんも挑戦してください。