- 2006/05/31 掲載
ベクター、読者管理・課金機能付き拡張ブログサービス「Vector maglog」を開始
現在インターネットにおける情報発信ツールとして大きな地位を占めるに至ったブログサービスは、2006年3月末の総利用者数で868万人(総務省調べ)に達しており、さらに規模が拡大するといわれている。ブログサービスを利用することによって、利用者は、きわめて簡便なユーザーインターフェイスで自由な情報発信をすることができるようになり、インターネットの利用を受動的なものから能動的な利用に拡張する、大きな転機となった。
しかし、従来のブログサービスは、不特定の読者に向けた情報発信しかできず、また読者側が、ブックマーク、RSSリーダーなどの機能を積極的に利用しない限り、ブログ作者から読者への継続的な情報提供・情報交換ができないものだった。同時にブログ作者にとっても、従来のブログサービスを通してはアフィリエイト・広告収入など限られた対価しか得ることができず、継続的な情報発信を行う経済的な基盤は極めて脆弱な状態だったと言える。
このような背景を元に、ベクターでは、多様化し続けるブログ作者からのニーズに応えるべく、読者管理および課金機能をもった拡張ブログサービス「Vector maglog」を提供するに至った。 ベクターでは、10年以上に渡り提供しているソフトウェアのダウンロード配信サービス「ベクター・ライブラリ」、シェアウェア送金代行サービス「ベクター・シェアレジ」といった個人間の情報配信・課金サービスを提供しており、多大な実績を築いている。この実績を活かし、ブログ作者に向けて開発した新サービスが、Vector maglogサービスである。
Vector maglogの最大の特徴は、個々のmaglog毎の読者管理機能を有している点で、不特定の人に情報発信するだけでなく、個々のmaglogの読者として登録されている会員だけを対象にした情報発信が可能となる。
また、Vector maglogでは、通常のブログサービスで提供しているブログ(日記)機能に加え、掲示板機能やアンケート機能、メルマガ機能、カレンダー機能などがあり、それぞれに読者会員だけに限定して情報発信を行なうことができる。
ブログ(日記)機能の特徴は、1ファイルあたり最大60MB(データ保存容量500MB)と大容量のファイルがアップロードできる点にあり、文字・画像の書き込みはもちろん、音声・動画・プログラム・データファイルなどのアップロードが可能となる。これにより今までブログサービスでは公開することが難しかった表現力のある音声・動画など、多用な形式の大容量ファイルのアップロードが可能となり、配信方法もダウンロード・ストリーミング・ポッドキャスティングの3通りの方法を選択することができる。
さらに、掲示板機能において、それぞれ書き込み・読み出しを読者会員だけに制限することができるほか、読者会員に対してメールマガジンを発行することもできる。このように、Vector maglogでは、従来のブログサービスにはない、多様な情報提供・情報交換を実現している。
Vector maglogでは読者への機能として自分が読者登録をしているmaglogの情報を一元管理できるマイページ機能を提供する。読者はこの機能を利用することで、自分が読者登録をしているmaglogの更新情報やお知らせを受け取ることや、メールマガジンの受信、作者とのメッセージ交換などが可能である。
また、今夏にはオプションサービスとして、月額式の継続課金機能と、個々のファイル等を単品販売する機能の提供を予定しているという。これにより有料読者にだけブログを公開することや、音声・動画・データファイルを有償配布する、有償のメールマガジンの配信をするといったことが可能となる。これは既存のブログ作者にとっては今までのアフィリエイト・広告収入に加えて、自身のコンテンツで直接的に収益を生み出す道を提示することとなり、インターネットのシーンにおいて個人の活動の幅に新しい可能性を提示する。
Vector maglogは「Vector」にてソフトウェアを提供している「ソフトライブラリ」作者を対象として7月上旬から試験提供を開始したあと、追って全面的な募集を開始する。また、同社が運営するMMORPG「MicMacオンライン」のクローズドβテスト開始に合わせて、6月1日よりMicMac maglogを先行開設し、MicMacのクローズドβテスト参加者を対象に、maglogサービスを通じて情報提供を図っていく。利用料金は無料。オプション機能を利用する場合は課金予定。
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