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  • 2023/04/26 掲載

Windows Server 2012 R2のサポート終了問題、低コスト手間いらずの「延命」方法とは

山市良のマイクロソフトEYE

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マイクロソフトは2023年10月10日をもって、約10年間提供してきたWindows Server 2012/2012 R2のサポートを終了します。この時期になって、いまだにWindows Server 2012/2012 R2ベースのシステムが現役で稼働しているなら、サポート終了期限までに後継バージョンのシステムに移行するのは困難でしょう。最小限のコストと手間で現行システムをそのまま延命する方法はまだあります。

執筆:フリーライター 山市 良

執筆:フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

photo
画面1:Windows Server 2008/2008 R2には毎月、SQL Server 2008/2008 R2は4年目のESU(Azureのみ)で初めてセキュリティ更新プログラムが提供された(2008向けKB5020863、2008 R2向けKB5021112)

クラウドに持ち上げるだけで、最大3年間も延命が可能に

 マイクロソフトはWindows Server 2008/2008 R2およびSQL Server 2008/2008 R2のサポート終了のときから、最大3年間、セキュリティ更新プログラムを受け取ることができる「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates(ESU)」を用意しました。

 ESUは、オンプレミスでは有料で購入することができ、Azure上のインスタンスの場合は無料で提供されます。オンプレミス向けのESUの価格は、1年目が製品のコアライセンス価格の75%、2年目が100%、3年目が125%と段階的に高額になります。このコストがAzureでは一切かかりませんし、Azure上のWindows Serverインスタンス、およびSQL Serverの場合、ESUを受け取るために特別な設定も不要であり、Windows Updateを通じてESUの更新プログラムを適用できます(Azure VMとして実行することによる、コンピューティング、ストレージ、ネットワークなどに対する従量課金料金は別途かかります)。

 さらに、バージョン2008/2008 R2のSQL ServerとWindows Serverに対しては、現在、Azureでのみ4年目のESUも提供されています(画面1)。
Windows Serverの拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) の取得方法
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/get-started/extended-security-updates-deploy
 Windows Serverについては、Microsoft Security Response Center(MSRC)の評価で緊急(Critical)および重要(Important)のセキュリティ問題を修正するESUのセキュリティ更新プログラムが提供され、バージョン2008/2008 R2では「マンスリーアップデート」として毎月1回提供されてきました。SQL Serverについては、緊急(Critical)セキュリティ問題のみが修正対象とされ、バージョン2008/2008 R2では4年目のESUで初めてセキュリティ更新プログラム(2023年2月公開)が提供されています。

 Windows Server 2012/2012 R2およびSQL Server 2012に対しても、同じように最大3年のESUが用意されています。つまり、物理または仮想マシンで稼働しているWindows Server 2012/2012 R2(およびSQL Server 2012)の環境を、そのままAzureに持ち上げることができれば(IPアドレスなど多少の変更は必要です)、最小限のコストで後3年間、セキュリティを維持しながら運用できるというわけです(画面2、画面3)。

画像
画面2:オンプレミスのHyper-V環境で稼働中のWindows Server 2012 R2仮想マシン

画像
画面3:画面2のHyper-V仮想マシンをAzure VMに移行することで、現行システムで無料のESUを向こう3年間受け取ることができる
【次ページ】Azure VMへの移行はAzure Migrateにお任せ

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