- 2006/07/06 掲載
ベリングポイントとマイクロソフト、ERP分野で協業
【M&A/提携】プロジェクト情報と、人事情報、会計情報を統合
ベリングポイントと、マイクロソフトは、SAPの基幹業務システム「mySAP ERP」と「Microsoft Office Project Server 2003」を連携し、Project Server上のプロジェクト情報とSAPシステム上の人事情報、および会計情報とを統合するソリューション「ERPコネクター」を提供すると発表した。
ベリングポイントとマイクロソフトが提供するERPコネクターは、mySAP ERPとプロジェクト管理の業界標準であるProject Server 2003を連携し、相互のデータ統合を可能にするソリューションである。マイクロソフトは日本語版モジュールを開発してSDKとして提供、ベリングポイントがユーザー企業のシステム形態に適合するようにカスタマイズして提供する。
ERPコネクターは、Project Server API(PDS)を通じたxmlファイルのやり取りでのデータ統合が可能であるため、プロジェクト関連データだけではなく、mySAP PLMとの連携もできるようになる。mySAP PLMで作成した製品開発プロジェクトデータとProject Serverを連携する事により、孤立データの発生を防ぎ、プロジェクト情報の共有が促進される。
近年、製造業を中心に生産計画の作成や進捗管理に、Project Serverを導入するユーザー企業が増加しており、実際に既存のERPシステムと連携した統合的なシステム利用の要望が多くなっている。すでにSAPのERPシステムを採用している多くの企業は、開発部門や、IT部門などで導入しているプロジェクト管理システムとの連携ができないという課題を抱えており、独自に連携モジュールを開発したり、それぞれのシステムに同じ内容を入力したりして対応している。ERPコネクターは、この2つのシステムを統合し全社レベルでデータの重複と分散を防ぐ。
ERPコネクター導入のメリット
・プロジェクト関連データの正確性を向上させ、より効果的なKPIやレポートを提供することにより正確なポートフォリオを元に経営判断を行うことができる。
・プロジェクトのスムーズな開始が可能となり、プロジェクトマネージャーは複数のシステムを参照する必要がなくなる。
・二重にデータを入力する必要がなくなり、データ入力ミスの軽減、リアルタイムな情報連携を実現する。
ベリングポイントは、SAPのERPシステムの導入コンサルティングの経験と実績、およびProject Server構築の経験をもとに、ERPコネクターによるシステム統合におけるコンサルティングと導入支援を提供していく。また、すでにERPや全社で使うプロジェクトマネジメントソリューションを導入しているユーザー企業に対しても適切なシステム連携のコンサルティングを提供する。マイクロソフトは、Project ServerとERPコネクターの提供を行う。
Project Serverは、全社規模のプロジェクト管理を実現するソリューションとして、全世界のさまざまな業界で使用されている製品であり、個々のプロジェクトにおけるスコープ、期間、リソース、コスト、リスク、関連ドキュメントなどを管理する。さらに全社での、プロジェクトやプログラムのポートフォリオマネジメントを実現、経営層にプロジェクトの選択と集中を行うためのスコアカード情報を提供する。また、SAPのERP製品は全世界でNo.1のシェアを持ち、企業の基幹システムとして、財務、人事、経理、生産管理など様々な用途で利用されている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR