NEC、インドネシアの金融機関にSWIFTNet接続サービスを提供

　NECの東南アジア販売統括法人NEC Solutions Asia Pacific Pte. Ltd.の子会社で金融ソリューションビジネスを展開しているDecillion Solutions Groupはこのたび、インドネシアの金融ネットワークサービス会社PT. Finnet Indonesiaと提携してインドネシアの金融機関向けにSWIFTNet接続サービスを提供。SWIFTNetに接続するための「Finnet SWIFT Service Bureau」を開設した。

　この接続サービスを利用することにより、インドネシアの金融機関にとっては、国際間金融取引のグローバルスタンダードであるSWIFTNetを利用する上で、独自にシステムを構築し、システム要員を抱えるコストに比べて最大で50％削減することが可能になる。

　SWIFTNetとは世界206ヶ国7,900を超える金融機関、中央銀行、決済機構などが利用している金融市場インフラのネットワークであり、資金決済やトレーディング、証券業務に関する情報メッセージサービスなどを提供している国際的なネットワーク運営機関によって運用されている。

　両社は、金融業務の効率化やグローバル化を図るうえでもSWIFTNetの利用促進が重要と考えているという。また今回の接続サービスでは、SWIFTNet FINメッセージや証券業務のSWIFTNet FIXメッセージのみならず、国内の銀行間メッセージやAnti-Money Laundaring等の付加価値も提供するものであり、インドネシアの金融機関のさまざまなニーズに応えるものである。

　Decillion Solutionsは1994年から、SWIFTが設定したSWIFTビジネスパートナー サービスビューローのプログラムの規定に基づき運営するDecillion SWIFTサービスビューローを運用しており、すでにアジアパシフィック地区の25の金融機関にサービス提供実績を持っている。このSWIFTビジネスパートナー サービスビューローのプログラムで運営されているサービスビューローは世界で8社だけだという。